
新人声優.com編集部が、
現役で活躍している声優さんに直撃インタビュー!
今回ご紹介するのは、
声優の「奈波 果林(ななみ かりん)」さん!
モデルのような美貌を持つ彼女に、
デビューのきっかけ、プロを目指すためのアドバイスを聞いちゃいました!
名前の由来は、『ドラゴンボール』の〇〇〇様!?声優デビューのきっかけは?
-- まず、声優を目指そうと思ったキッカケを教えてください。この瞬間!というハッキリとしたきっかけは思い出せないのですが…
ただ思い当たるのは、小学生の時、
仲良し3人組で自由帳にオリジナルのマンガを描いていたんです。
丸に線で手足をつけたようなキャラクター達が楽しい生活を送るっていう…
本当にシンプルなものだったのですが。
登下校中に3人で、そのキャラクターになりきって遊んでいたんです。
それが本当に楽しくて。
昔から『 好きなことをして生きていきたい!』
という願望も強かったので、
自分の心が惹かれるままに選択していくという生き方をしていたら、
自然とこの道に進んでいました!
-- マンガやアニメが好きだったということですね。子供の頃は、どんな作品が好きだったのですか?
特に小さい頃は、カートゥーンネットワークという
海外アニメをたくさん放送している衛星放送チャンネルばかり観ていました。
『ルーニー・トゥーンズ』や『パワーパフガールズ』など、
挙げればきりがないくらい大好きな作品がたくさんありますね。
夏休みの自由研究で、
『ルーニー・トゥーンズ』のキャラクターたちを題材にした事もありました(笑)
-- ちなみに奈波さんの「果林」という名前は、
『ドラゴンボール』に出てくる猫の仙人・カリン様が由来だそうですが本当ですか?
由来とは、ちょっと違うのですが、決め手の1つにはなったみたいです。
元々、果林か、もう一つの違う名前で迷っていたらしくて。
悩んでいた時に、カリン様の事を思い出して、決めたみたいですよ。
自分でも、この名前は気に入っているので、
カリン様がいてくれて良かったです(笑)。
-- 声優になるために、学生時代はどのような活動や努力をしてきたのですか?
学生時代は、部活やバイトに夢中で、
特に声優になるための努力はしていなかったです。
-- 本格的にレッスンを始めたのは何歳の時でしたか?
成人してからです。
最近では中学生や高校生のうちから養成所に通っている方もたくさんいるので、
周りと比べると、私がレッスンを始めたのは遅い方だと思います。
デビューして変わったのは、自分自身!大切な先輩や仲間に出会えたことで成長できた
-- 声優としてのデビュー作品は、『ノブナガ・ザ・フール(チャチャ役)』ということですが、どのようなきっかけで出演に至ったのでしょうか?
オーディションで選んでいただきました。
オーディションで演じる対象のキャラクターは、
くノ一の三人娘のチャチャ、ハツ、ゴウで、
私は、一番お姉さんのチャチャを演じさせて頂きました。
-- オーディションで演じた役にそのまま決まったということですね。
オーディションの時のことは、覚えていますか?
そうですね。
チャチャは初めて見たときから一目惚れしていたので、
凄く嬉しかったです!『ノブナガ・ザ・フール』という作品は
アニメと同時進行で舞台を行うというものだったので、
オーディションも長期間じっくりとありましたね。
期間が長い分、チャチャに対する思い入れとか好きな気持ちが、
どんどん増していくんですよ。
これで、もし自分が選ばれなかったら立ち直れるのかな?と思ったくらいでした(笑)。
-- ご自身の中で、これが合格した決め手だったという点や、大変だった記憶はありますか?
一番大変だったのは、ツイッター審査ですね(笑)。
お芝居や歌の審査に関しては、好きですし、練習のしようもあるのですが、
こればっかりは何をどうしていいのやら?という感じでした。
合否には直接関わらないということでしたが、フォロワー数が一番多い人は、
一般の方の支持を集めたという事で少しは有利になるという審査だったのですが…。
ちなみに、そのツイッター審査の結果は、全然ダメでした(笑)。
でもフォロワー数で敵わないなら、私はツイート数で一位になってやろう!と思って、
毎日ネタ探しに奮闘していましたね。
-- ネタ探し(笑)
はい(笑)。結局、参加者の中で私が一番呟いて、
最終審査でもその事に触れて頂いたので、やる気を伝えることは出来たかなと思っています。
あとは、くノ一役だったこともあり、審査員の方から
「ちょっと扇子が武器の呈で戦ってみて」と突然言われて焦ったり…
とにかくてんこ盛りのオーディションでしたね。
ただ、いくら頑張っても自分ではどうしようも出来ない事もありますよね。
3人のバランスとかそういう部分で…。
だから、結局はラッキーが味方してくれたのだと思います。
-- 実際に声優デビューする前と後では、何か変わりましたか?
もちろん変わりました!
一番大きく変わったのは、自分自身ですね。
特に責任感がすごく増したと思います。
1つの作品には、本当に沢山の人が関わっているし、
それぞれに特別な思いを持っていて、1つのキャラクターを生み出すのにも、
とてつもない時間と労力がかかっていると思うんです。
それに、原作のある作品であれば、
映像化されるずっと前からファンの方もいるでしょうし…。
そんな方々の思いを台無しにするわけにはいきません。
担当させて頂いたキャラクターの気持ちを代弁できるのは、
自分しかいないわけですから、生半可な気持ちでやっては絶対にダメですよね。
そういうった役に対する責任感を強く持てるようになったのは、一番の大きな変化です。
-- その後も『ポケットモンスターXY&Z(コレア役)』等に出演されていますが、
奈波さんの印象に残っている作品はありますか?
そうですね、本当にすべて作品1つ1つに思い入れがあるのですが、
その中でも選ぶとすれば、やはり『デュエルマスターズVSシリーズ』ですかね。
この作品シリーズには、デビューから3年間、
現在までずっと出演させて頂いているので特別な想いがあります。
この作品で出会った先輩やスタッフさん全員、本当に素敵な方なのです!
そんな方々に公私ともにお世話になっているので、本当に私は恵まれているなぁと感じています。
-- デビューから現在ですか!それは、特別な作品ですね。
はい、現在は『デュエルマスターズVSシリーズ』の最終章、
その名も『デュエルマスターズVSRF(バーサスレボーリューションファイナル)』に出演しています。
“悔しい”という気持ちが一番自分を成長させる!声優になるための必要なこと
-- 声優を目指す人たちへアドバイスを頂きたいと思います。声優を目指す上で大切なことは何だと思いますか?私がアドバイスなどおこがましいですが…
日頃のどんな些細な出来事にもアンテナを張って、しっかりと感じ取る事が大切かなと思います。
その経験が、より役を活き活きさせるお芝居につながるのだと思います。
あとは、声優に限らずだと思いますが、
やはり切磋琢磨できる相手を見つける事が大切だと思います。
“悔しい”という気持ちが一番、自分を成長させると思います。
これはきついですけどね(笑)。
私も養成所時代は、仲間に刺激を受けながら、がむしゃらでした。
不安もたくさんあると思いますが、余計なことは考えず、
ただ夢中になってやっていると意外と誰かがそれを見ていてくれて、
チャンスをもらえたりするのだと思います!
-- 声優として、デビューが決定するまでは、大変なこともたくさんあったと思いますが、特に大変だったことは何ですか?
当たり前ですが、自分がいくら頑張ったと思っても必ずデビューできるわけではない、
誰も保証ができない事への不安に打ち勝つのは、やはり大変ですよね。
見えないものをずーっと追っているような…。
でも、もうこれに関しては、自分を信じて進むしかないのだと思います。
月並みですが。
-- 奈波さんが頑張ろうと思えたのは、なぜですか?
「人生一度きりだ!」と割り切ったからでしょうか(笑)。
あとは、負けず嫌いなのと、変にポジティブだからだと思います。
-- 実際に、最初の出演が決まった時は、どんな気持ちでしたか?
一瞬ホッとしたあとに、緊張とワクワクがバーッと襲ってきました。
「わー!夢が現実になった!!頑張らなくちゃ!」という感じで。
-- 長時間にわたるインタビュー、ありがとうございました。奈波さんの今後の夢や目標を教えてください。
今の目標は、大好きな海外アニメや外画の吹き替えをすることです。
それから、自分の内面の目標は、
常に物事に対して新鮮な感覚を持ち続けられる人間であることです。
そういう感覚をもてると、見慣れた物でもたくさんの新たな発見をすることができると思いますし、
それがお芝居にもつながってくると思います。
あとは、役者としての在り方の目標もあって、
例えば作品のキャストとして発表されたときに、
「あぁ、この人なら楽しみだな」と思ってもらえるようになりたいです。
-- たくさん目標がありますね(笑)
はい(笑)、全部、達成できるように頑張ります!
Interview & Text / 内田 涼一
【プロフィール】

「ノブナガ・ザ・フール」チャチャ役でデビュー。
主な出演作品は、「デュエル・マスターズVSRF」小ジロー役、
「ポケットモンスターXY&Z」コレア役、「黒子のバスケ」伊月舞役 など。