【声優インタビューvol.6】多田和希(ただかずき)

新人声優.com編集部が、
現役で活躍している声優さんに直撃インタビュー!

今回ご紹介するのは、
ゲームや舞台などで活躍中の新人声優「多田和希」さん!

 

 

【出演作品】

PCゲーム「シュヴァルツェスマーケン」クラウディア・クイルンハイム
DMNオンラインゲーム「しんけん!」石田正宗きりこ、赤木柄はこ
舞台「愛しのダンスマスター」代々木里江
公益社団法人全日本不動産協会 マスコットキャラクター・ラビーちゃん

 

 

 

--声優を目指したきっかけは?

姉がクラシックバレエをやっていて舞台を見る機会が多く、「自分も何か表現をしたいな」と思ったのがきっかけです。

アニメや漫画が好きになって観ていくうちに声優という職業を知りました。

とある作品で少年を演じている声優さんが別の作品で女性の役を演じていて、「少年から大人の女性までを演じることができる声優さんて凄い!」と思い、私も色々なキャラクターを演じてみたいと思って声優を目指しました。小学校6年生ぐらいのときです。

 

 

 

--親御さんに声優になることを話した時はどんな反応をされましたか?

高校の進路は将来のことも考えて決めたいと思っていて、その時に声優以外に進む道が思いつかなかったので親に相談をしてみました。

はっきりと声優を目指そうと思ったのはそこからです。

高校は商業高校へ進学したのですが、それは親が心配をしてくれて、「目指した道を諦めることになった時や、何があるか分からないから」ということで少しでもリスクを減らすためのアドバイスを貰いました。

家があまり裕福ではいので「高校から先の進路は自由に決めていいけど、全部自分でやること」というのが約束でした。

上京するならその資金も自分で稼がなくてはいけないですし、専門学校へ行くのならそのお金を用意しなくてはいけないですし、「借りるのも良いけど返すのは自分なんだよ」と言われて凄く真剣に話し合いをしました。

高校を卒業してからは声優や演技の勉強を2年間地元の専門学校で学んで、それから上京してJTBエンタテイメントのアカデミーに通いながらジュニア所属という形でお仕事を頂いています。

 

 

 

--将来的な不安はありませんか?

声優として見られる立場になってから将来的な不安は凄く感じました(笑)。

事務所に所属したり、レギュラーが貰えたからといって安定して声優として生活していける人のほうが少ないので、声優として食べていくことに対して「大丈夫かな」と不安になります。

生活も自分でしていかなくてはいけないので、その両立はこんなに難しいことなんだと、上京する前までは想像出来なくて、その点で追いつめられたことはありました。

 

 

 

--どんなアルバイトをされているのですか?

接客のアルバイトをしています。

できるだけ声優の仕事を優先させたいので、わがままかもしれませんが「シフトの相談をさせていただけるところ」という条件で探して決めました。

今のバイト先は相談に乗ってくれるので凄く良いところを見つけた感じです。

 

 

 

--急に収録やオーディションに来てください言われることもありますよね?

そうなんです。

心苦しいのですが収録やオーディションへ行くために、代わりにシフトに入ってくれる人をまずは自分で見つけなくては行けないので凄く冷や汗をかきますね(笑)。

どうしても見つからない場合はお店のほうで見つけてくれるのですが、決まっていたシフトを変えてもらうのはやはり申し訳ないなという気持ちがあります。

 

 

 

--声優になりたいと思った時に最初にとった行動は?

声優さんのラジオを聴きました。

中3のときに声優になると決めたのですが、親から「高校へは行って欲しい」と言われていたので、今できることはなんだろう?と考えた結果、アニメでしか声優さんを知らなかったので、ラジオを聴いて演技の他にどんなことをしているのか、どんなお話しをするのかなど色々知ることができました。

 


 

 

--大変なことは?

赤裸々に言うと今も生活がカツカツです。

同年代の友達は就職をして普通の収入で生活をしているので、「私もそっちを選べば今よりは生活に苦労はしないな」と思うこともあります。

でも私が声優になることを応援してくれている親や親戚のことを考えると、「今ここにいるのは自分のためだけではなく応援してくれる人のためにいるんだな」と思い、そんな応援に声優の活動で返したいと思っています。

 

 

 

--一人暮らしはどうですか?

寂しくなりますね。

出身が札幌なので気軽に帰るのにも遠いし飛行機代も馬鹿にならないですし。

年末年始は帰ることができて、専門学校の頃に収録でお世話になったゲームの会社へ挨拶に伺ったり、親とも仕事の話をしたりして、「大丈夫?」って聞かれたので力強く「大丈夫!」って答えました(笑)。

でも照れくさくて感謝していることは上手く伝えられなかったです(笑)。

 

 

 

--これまでに嬉しかったことは?

自分では感謝しているのですが、家が凄く厳しくて、上京するまでは応援の言葉より厳しい言葉のほうが多かったです。

私も負けず嫌いなので(笑)「いつか見返してやろう」という気持ちで頑張っていました。

上京してからは「仕事をもらったよ」と報告をしたときに凄く応援してくれたり、私が出演した作品を全部チェックしてくれていました。

レッスンのときに自分の事を知るために「身近な人から自分はどういう人なのかを聞く」という課題を出されて、その時初めて親に「自分ってどう?」って聞いてみました。

そうしたら、「笑顔が可愛くて努力できる子だと思う」と言われて、そんな風に見てくれていたんだと思ったら照れもあるのですが、何よりも嬉しかったです。

 

 

 

--北海道の訛ってどんな感じですか?

私は訛っている自覚はあったのですが、上京してから演出の方や講師の方から「札幌の人は訛っていないという自信がある人が多い」と言われました(笑)。

関西弁のようにあからさまに方言や訛っているのなら自分でも気をつけようがあるのですが、札幌の場合は微妙すぎて自分でも訛っている感覚がない時もあって、東京の人と話したりテレビを観ていて「あれ?自分の言い方と違う」という形でしか気付かない場合もありました。

なので周りの人の言葉遣いは注意して聴いています。

原稿をもらって自分で目を通して、不安なものはどんな些細なことでも全部調べます。

ただこれも疑問に思ったところは直せるのですが、自分で自信を持ってしまっているとことが間違っていたりするので気をつけないとと思います。

 

 

 

--発声練習はどこでやりますか?

家では大きな声を出せないので舌の運動ぐらいです。

あとは普段の生活の中で喋る際に滑舌を意識して喋っていますし、アルバイトで接客しているときも自分の話し方や滑舌を気にするようになりました。

原稿や自分が持っている本を声を出し読んでそれを録音して聴き返したりもしています。

 

 

 

--最初の現場の思い出。

ゲームの収録でした。

収録する際は緊張しなかったのですが、現場に入るときがとても緊張しました。

「多田和希です」と名乗るだけだったら良いのですが、「JTBエンタテインメントの多田和希です」と事務所名を言うことの重みみたいなものを感じていて、挨拶する時はいつも緊張します。

実はこのゲームの収録の前に初めてのオーディションがあって、その時は役作りをしてきたのに緊張して上手く出せなかったんです。

自分が考えた役作りを表現するのがオーディションなのに、その役作りに不安になってしまって、「もうちょっとこうしてください」という演出にも納得できないかたちで応えてしまったのが凄く悔しかったです。

初めてのゲーム収録のときは絶対に同じようにならないように準備をしてから行ったので、演出の方からも「良いね」と言われスムーズに収録を終えることができました。

 


 

 

--現場に出る際に気をつけていることは?

私はすごく緊張するタイプなのですが、できるだけ早く現場の空気に馴染んで自然体でいられるように心がけています。

収録のときは新人もベテランも関係なく同じ役者という枠になるので、そこも緊張します(笑)。

 

 

 

--実際に声優としてお仕事をするまでに不安に思っていたことはありますか?

褒められることはあまり無く、何も言われないのが良いんだよということを聞いていたので、収録は淡々としていくイメージがありました。

でも実際に現場へ行ってみたら凄く和やかで共演者さん同士で談笑したり、演出さんが冗談を言ったりしていて、イメージが違っていました。

自分も早く冗談が言えるぐらいになりたいなと思っています。

緊張して固くなっていたのですが、そういった和やかな雰囲気のお陰で不安はなくなっていきました。

 

 

 

--得意な役柄は?

照れたり恥ずかしがる演技が得意なんです(笑)。

私の声はどちらかというと中性的な感じだと思うので、強がった女の子や元気な女の子がみせる可愛らしさは得意だと思っています(笑)。

 

 

 

--今後どんな役を演じてみたいですか?

暗い過去を乗り越えてきた人や、毎回悩みや壁にぶつかって強い精神を養っていったりする強い女性の役を演じてみたいです。

あと、いつかは男の子の役もやってみたいなと思っています。

 


 

 

--朝10時から収録がある日のスケジュールはどんな感じですか?

6時から6時30分には起きていますね。

起きてすぐシャワーを浴びて目を覚ますのと同時に喉を温めながら少し声をだしたり舌の運動をします。

アルバイトは昼か夜に行くことが多いのですが、収録後に感じる熱やテンションを大事にしたいということもあり、収録がある日はバイトを入れることはなはく、そのままゆったりと過ごすことが多いです。

 

 

 

--記事を読んでいる皆様へメッセージをお願いします。

役者として躓くこともあるでしょうし、一人暮らしを始めればそこにも大変なことがでてくると思います。

覚悟していた以上に厳しいことって本当に色々なところから湧いて出てくるんですよ(笑)。

でもそのときに立ち直れる何かを見つけたら、それが武器になると思います。

私は努力することで評価されてきたので、「躓いたときにこそ努力しなきゃ」と思うことで立ち直ってきたのが私の強みだと思っていますし武器だと思っています。

そういった武器や強みを見つけてマイナスな気持ちになりそうなときにこそ、想像でも妄想でも良いので明るい自分の将来像を思い描いて声優を目指してほしなと思います。

私も頑張ります!

 

 

 

--ありがとうございました。

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