
この記事では、『アニメ作品のオーディションを受けるケースの準備の方法』についてお伝えいたします。
まず、アニメ作品のオーディションを受ける場合、2つのパターンがあります。
●一般からの応募
●事務所を通じて応募
「一般応募」というのは、どこの事務所に所属していない人が応募することです。
一般の人を対象にしたオーディションの場合、『アニメデビュー&事務所所属!』という形式のオーディションをよく見かけると思います。
一方で、「事務所を通じて応募」というのは、現段階で事務所に所属している人が事務所を通して応募する場合です。
<※注>事務所に所属している人の場合、一般募集しているオーディションへ勝手に応募することは契約上NGなところも多いので、応募する事前にマネージャーさんか社長に確認しておくべきです。
アニメ作品のオーディションとは
基本的に一般応募されているものは、原作がない作品が多いです。そんなケースのオーディションの準備の方法は、下記の「セリフ読み準備」の記事を参考にしてみてください。
ここでは、「事務所を通じて応募したオーディション」について、詳しくお伝えしていきます。
オーディションの流れとしてはこんな感じです。

ところで、オーディションの案件をもらえるかどうかは、担当マネージャーさんの力量次第なところがあります。
よって、普段からマネージャーさんとは積極的にコミュニケーションをとっておくことをおススメします。
そもそも、マネージャーさんにあなたの名前を知っておいてもらわないと、案件は回ってこないです。
「オーディションの話が全然来ないんだよなー」などとよく言っている人がいますが、そういう人に限ってマネージャーさんにボイスサンプル渡したり、コミュニケーションを怠っているケースがとても多いのです。
オーディションの準備について
さて、事務所を通じてウケるオーディションは、原作があるアニメ作品が多いです。したがって、原作を読んでからオーディションに臨むべきです
基本的に人間というのは、視覚からの情報が一番印象に残りやすいのです。
なので、「どんなキャラクターなのか」は、原作を見たときに判断しやすくなります。
つまり、本番までにカンペキなイメージを膨らませることができるという訳です。
キャラのイメージが明確にある時とない時とで比べると、圧倒的にある時のほうが、声を乗せやすくなります。
オーディションで、自分が受けたいキャラクターがとんな性格なのか、どんな生い立ちなのかを事前にしっかりと理解しておくべきですね。
稀に、「知らなくてもいいよ!」という人がいますが、そういう人は現場でセリフを見て、そのキャラなどのバックボーンを自分で考えるやり方が合っているのでしょう。
要は、オーディションなんて自分に合ったやり方で受けるのが一番ということです。
オーディション本番で心掛けるべきこと
次に、実際にセリフを読むときの話です。そのキャラクターの姿をすごくリアルに想像しながらやると、キャラクターの声が、「まさにその声!」と言われるような発声ができることがあります。
なので、オーディションが決まったら、そのキャラクターの画像を絶えず見ることをおススメします。
ちなみに、オーディションでは試験課題となるセリフが書かれている原稿を、事前に渡されることはほとんどありません。
いきなり当日に、オーディション原稿を渡されることが多いです。
正直、アニメのオーディションはその役に声が合っているかも判断基準の1つではありますが、メインキャラクターが何人か出てくる作品の場合には、ほかのキャラクターとの声のバランスなどを考慮して配役するので、良い悪いという部分とは違った観点も出てきます。
そのオーディション作品の音響監督が事前にわかるのであれば、今までの作品を調べてみましょう。
何故なら、似たような感じの声の人を取る傾向が強いので、それらを勉強して対策を立てて臨むのです。
つまり、「オーディションに落ちてもあまり気にしなくても良い」ということです。
その受けたオーディションではない役で配役が決まることや、別の作品でお世話になることもよくある話です。
大切なのは「キャラクターをどう表現するか」です。
その一点だけに集中していきましょう。
自分だけのキャラクターが演じられるように、普段から色々なものを見て感性を研ぎ澄ます努力を続けてください。
新人のうちは周りがみんなベテランに思えて、オーディションで緊張するでしょう。
しかし、そんな新人の時に大切なのは「個性」。
この一言に尽きます。
例えばベテランの人には出せないフレッシュさだったり、若さだったり。
そんな要素がとても重要だからです。
最後に大事なこと。
オーディション発声の時は、最初にキャラクターを見たときに感じたインスピレーションを忘れずに、そのままぶつけるようにしてください。